実家での愛情たっぷり食い倒れ旅

大型連休を利用して、久しぶりに子供を連れて実家へ帰省してきました。2泊3日の短い滞在でしたが、そこで待ち受けていたのは、親の深い愛情が詰まった「食のフルコース」でした。

もともと料理が大好きな親。私たちが帰ってくるとなれば、その気合の入りようは相当なものです。「あれも食べさせたい、これも美味しいはず」と、普段からテレビやネットで紹介されていたレシピを片端から試し、納得のいったものをメモに残しているのです。キッチンの冷蔵庫には、その「自信作リスト」がびっちりと貼られていました。

滞在中、親はそのメモを時折確認しながら、実に手際よく次から次へと料理を仕上げていきます。もちろん私も手伝いに立ちますが、メインから副菜、デザートまで、毎食テーブルに乗りきらないほどの皿が並ぶ光景は圧巻の一言。しかも、すべて体に優しい薄味で、素材の味が活きているから箸が止まりません。

「もうお腹いっぱい!」と言いながらも、不思議なことに次の食事の時間になれば、またいい香りに誘われてしっかり食べてしまう。そんな幸せなループを繰り返していたのですが、3日目の昼、ふと異変に気づきました。

「……顎が、疲れている」

美味しいものをひたすら噛み締め、語らい、笑い続けた結果、お腹よりも先に顎に限界がきていたようです。これぞまさに「田舎腹」。胃袋の限界を愛情が軽々と超えてくる、帰省先ならではの贅沢な疲労感です。

至れり尽くせりのもてなしを受け、心もお腹もパンパンに満たされた3日間。冷蔵庫のメモがまた新しく更新される頃、またこの「嬉しい悲鳴」をあげに帰ってきたいと思います。