田舎暮らしをしていると、切っても切り離せないのが地域のつながり。我が家も例に漏れず自治会に加入しており、定期的に回覧板が回ってきます。先日も、一通り目を通した後に「次のお宅へ」と、お隣さんまで届けてきました。
お隣さんは、小さなお子さんが二人いる可愛らしい若ファミリー。コロナ禍以降、回覧板は直接の手渡しではなく、ポストへ投函するのがすっかり定着しました。
そのお宅のポストがまた、センスが良くて可愛らしいんです。ふと足元を見ると、色とりどりの花たちが綺麗に寄せ植えされていて、「いつも手入れが行き届いているなぁ」なんて感心しながら、何気なく目を向けたその瞬間。
「……えっ?」
思わず声が出てしまいました。 なんと、その瑞々しく咲き誇っている花たちが、すべて「造花」だったんです。
最初は見間違いかと思いましたが、よく見ると確かにアーティフィシャルフラワー。しかも、丁寧に土に植えられている(ように見える)演出まで施されていて、遠目には本物と区別がつかないほどのクオリティです。
屋外、それもプランターに造花。 これには正直、昭和・平成を駆け抜けてきた身としては、かなりの衝撃を受けました。私たちの感覚だと、お花は「育てるもの」であり、枯れたら植え替えるのが当たり前。でも、今の若い世代にとっては、これも一つの「タイパ(タイムパフォーマンス)」や「賢い選択」なのでしょうか。
確かにお子さんが小さいうちは、毎日の水やりや花殻摘み、害虫対策にまで手が回らないのが現実ですよね。それでも玄関先を華やかに彩りたいという気持ちを、造花という形で叶えている……。そう考えると、合理的というか、ある意味で潔い「令和のガーデニング」なのかもしれません。
人それぞれ価値観は違うけれど、まさか土から造花が生えている(風の)光景に出会うとは。時代は変わったなぁと、回覧板をポストに入れた後の帰り道、なんだか不思議な気分で独りごちてしまいました。
みなさんの周りでも、最近こういう「進化」を見かけることはありますか?